【現在】
日本学術会議連携会員
歯科医師
歯学博士
広島大学歯学部・客員教授
ビジネスモデルイノベーション協会認定シニアコンサルタント
Wine & Spirit Education Trust (WSET) Level3
【これまで】
2017年にアカデミアからニコンに転職し、創薬・再生医療における事業推進を行ってきました。
同社では、製薬企業やバイオベンチャーを対象とする幹細胞や培養細胞の画像解析の製品化・事業開発・企画・販促、事業企画やコンサルタントを担当していました。
2022年に株式会社セルミミックの代表取締役に就任しました。
【アカデミアでの研究活動】
歯学部口腔外科では歯科医師としてがん研究を行っていました。ですが、治療後の組織再生の必要性を実感し、臨床から基礎研究に専念することを決意しました。世界で初めて無血清培地を提唱したDr. Gordon Dato、その子息であるDr. Denry Satoとの共同研究を行い、様々な無血清培地を開発してきました。
マウスES細胞の無血清培地を開発したところ、国際幹細胞標準化プロジェクトのリーダーである英国シェフィールド大学のPeter Andrews教授が、私の研究に興味を持ち、サバティカルで非常勤講師として参加し、ヒトES細胞の無血清培地の開発を行いました。
論文などの研究情報 reserchmap
2009~2016年 厚生労働省管轄独立行政法人の研究所で、年間予算・平均約1億円のラボを統括する研究リーダーとして、以下の研究や活動を行っておりました。
・ヒトiPS細胞バンクを、JCRB細胞バンクに日本で初めて設立
・ヒトiPS細胞品質管理法の開発、分化誘導法の開発
・無血清培地開発
ヒトiPS細胞未分化維持培地
ヒトiPS細胞神経幹細胞維持培地
ヒトiPS細胞頭部神経堤誘導培地
ヒトiPS細胞由来肝前駆細胞維持培地
ヒト間葉系幹細胞未分化維持培地
・ヒトiPS細胞の画像解析による品質管理法の開発
幹細胞の品質管理法の一つとして画像解析を用いた評価法開発を、
国プロジェクトにて株式会社ニコンと共同研究を行っていました。
・企業2社のコンサルティングを行ってました。
2005~2006年 英国シェフィールド大学非常勤講師として、ヒトES細胞研究に参画し、ヒトES細胞の無フィーダー・無血清培地の開発、特許化を行いました。
1993~2008年 神奈川歯科大学生化学教室にて、唾液腺幹細胞樹立ならびに分化誘導法の開発、マウスES細胞の無血清培地特許化・製品化(mESF培地)を行いました。
東京大学浅島誠先生と共同研究を行い、アフリカツメガエル・アニマルキャップから歯・軟骨の再生の研究を行っていました。
【臨床経験】
歯学部口腔外科では歯科医師として口腔がんの治療を行っていました。その後、神奈川県立こども医療センターにて、障害者歯科のシニアレジテントとして歯科治療を行っておりました。
臨床では、治らない病気を持ってらっしゃる患者さんに治療できないジレンマに悩んでおりました。今もその時の気持ちは忘れられません。
《経歴》
1986年 広島大学歯学部歯学科 卒
1990年 広島大学大学院歯学臨床系卒
1990年 広島大学歯学部付属病院・口腔外科医員
1991年 神奈川県立こども医療センター歯科(障害者歯科)シニアレジデント
1993年 神奈川歯科大学生化学教室・講師
2005年 英国シェフィールド大学・客員講師
2005年 神奈川歯科大学・高次口腔科学研究所・准教授
2009年 医薬基盤研究所・細胞資源研究室・研究リーダー
2012年 医薬基盤研究所・ヒト幹細胞応用開発室・研究リーダー
2017年 株式会社ニコン・フェロー
2019年 株式会社ニコン・シニアフェロー、ヘルスケア事業部副事業部長
2022年 株式会社ニコン・ヘルスケア事業部 サイエンティフィック・アドバイザー
株式会社セルミミック 代表取締役
2024年 株式会社セルミミック 代表取締役 専任
【委員(現在)】
・内閣府 健康・医療戦略 日本医療研究開発機構審議会 委員
・京都府立医科大学特定認定再生医療等委員会委員
・東北大学特定認定再生医療等委員会委員
等
【これまでの委員経験】
独・日本学術振興会 科学研究費委員会専門委員
平成24年度 厚生労働省 臨床研究調査業務委員会委員
平成26-27年度医薬品医療機器総合機構 科学委員会 CPC専門部会委員
文部科学省科学技術・学術審議会専門委員(幹細胞・再生医学戦略作業部会)
平成27年度 文部科学省科学技術・学術審議会 生命倫理・安全部会 特定胚等研究専門委員会(動物性集合胚の取扱いに関する作業部会)
AMED研究プログラム課題評価委員
内閣府 健康・医療戦略 再生・細胞医療・遺伝子治療開発協議会・構成員
等
【執筆図書など】
本当に知ってる? 細胞を培養する方法 じほう
創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場 ISBN 978-4-904482-47-6 ㈱シーエムシー・リサーチ
Monolayer culture condition for Mouse Embryonic Stem Cells differentiation into Neural Crest Cells. In: STEM CELLS AND CANCER STEM CELLS: Therapeutic Applications in Disease and Injury. M.A.Hayat Ed. Springer, Amsterdam. Volume 5. pp233-240.